[17] ザ・ゲート──あなたの中にすべてを癒す力がある/エリック・パール(角川書店)

 この本の最大の特徴は、「このヒーリングはテクニックでは学べない」ということを著者が明言していることです。

「私はヒーリングという言葉が好きではありません。ある状態を改善させなければいけないという印象を受けるからです。ヒーリングは、天から与えられる贈り物(ギフト)のほんの一部です。私の仕事は、ただ耳を澄ませて『聞くこと』だけです。そして私自身の心を開き、患者を癒すための触媒にしてくれるエネルギーを受け取るだけなのです」
 癒しは、患者と宇宙の間でエネルギーの交流が起こった結果として表れるだけだと述べています。

 

 エリックは12年間、ロサンゼルスでカイロプラクティックの開業医をしていました。ある日、患者たちは彼が実際に患者の体に触れていなくても、彼の手を感じると言い始めたのです。そのうち患者たちから、「天使に出会い、癌、エイズ、脳性麻痺など、その他深刻な苦痛を奇跡的に克服した」との報告を受け始めました。
 彼は、その信じられない効果に驚きながら、自分のヒーリングでなぜ病気が治るのか? それはどこからやってくるのだろう? そうしたことを突きとめるために、ディーパック・チョプラ博士やブライアン・ワイス博士などのセミナーに積極的に参加するようになります。
 それがきっかけとなって、その後、彼のヒーリングは、先進的な医療現場でも画期的な効果をもたらす代替医療として広く実践されています。

 

 彼は、癒しに至るプロセスについて、次のように説明しています。
「それは、私たちが様々な恣意的なテクニックの儀式を手放したときに起こります。この新しいレベルは、ヒーリング・テクニックをはるかに超えた領域に連れていき、宇宙の波動エネルギー(光と情報のスペクトル)にアクセスしてくれます。すると人体の中にある光の波動が変化し、DNAの再編成が始まります。私たちの中の光がより高く自然な波動になったとき、大抵の疾患はしがみつくものがなくなり、取れてしまいます」
 彼は、癒しのプロセスが起こるのに必要なことは、自我意識(恣意的なテクニック)を手放すことだと強調しています。
「小我が脇へ退き、大我となる。癒しはそのとき起こる。自我はヒーリングを妨げるものにすぎないのです。宇宙には私たちの知力をはるかに超えた知性が存在しており、適切なヒーリングはおのずと表れると私は信じている」
 このヒーリングは、ある意味で「瞑想」のプロセスに非常に似ています。自我を手放さない限り、「真我」への扉(ゲート)は永遠に開かれません。瞑想も「見ようと思って頑張ると逆に見れない」ということが起こってきます。両方とも、ゲートの「向こう側」からやってくるという点では同じものです。

 

 エリックのヒーリングは「リコネクション・ヒーリング」と呼ばれています。リコネクションとは、人間のエネルギーシステムを「宇宙の完全性」と再結合(リコネクト)させることを意味しています。それによって、私たちが本来持っている生命の豊かさを取り戻させてくれるわけです。
 彼は、このヒーリングの特徴について、次のように述べています。
「リコネクション・ヒーリングでやっていることは、スピリットを通して行なうヒーリングによく似ている。現在私が理解している限りでは、スピリチュアルなコミュニケーションという定義が最も正確だろう。この新しいヒーリングは、グルとか聖人といった少数の選ばれた人たちだけに与えられるものではない。私たちはみな、それを身につける能力があるのです」
 魂の交流によって、誰でも宇宙エネルギーを受け取れるようになると言っています。

 

 ところで、薫々堂鍼灸院(大阪)の光山陽一郎先生が、FBで次のような体験を載せておりました。興味深いお話でしたので引用させていただきます。
「10年ほど前、私よりも若い、よく知る身内が、グリオーマという悪性の脳腫瘍の末期で余命数ヶ月と言われていた。
 東京の日大病院から阪大病院に転院させ、手術の日程を検討してた頃、とある人の”おまじない”のような、気休めのようなアドバイスに、藁にもすがるつもりで従ったところ、CT画像では、数週間で腫瘍がみるみる薄くなってゆき、最後に消えて無くなった。
 阪大病院からは、最終的に『訳がわからない』と言われた。全てアドバイスしてくれた人が言った通りの顛末だった。退院した彼はその後、家をローンで購入し、娘も産まれ、今も元気に幸せに暮らしている。又聞きや噂ではなく、全て私が、その時、側で見ていた事実。 いわゆる科学的に説明できない不思議な事はある」
 以上のような現象は、世界中で数多くの方々から報告されていますが、日本の医学界ではいまだ「謎」とされたままです。

 

【おすすめ度 ★★★】(5つ星評価)



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